ちょこっとコラム①:クリスマスローズのはなし 大和園 前編
ローザンベリー多和田 チーフガーデナー 本家幸大 と共に、岐阜県郡上市にありますナーセリー、大和園の佐藤さんを訪ねました。
こちらは前編です。
※写真は明るさのみ調整しています。
文・写真:オンラインストア担当 田中
ローザンベリーから東へ向かうこと120kmほど、岐阜県郡上市の山あいにある大和園。
各地のナーセリーの中で、ベテランバイヤーさんの中でもっとも寒いと言われる気候の地域で、開花もゆっくり。
そんな大和園には、これから開花をむかえるクリスマスローズたちが待っています。
今回は当園チーフガーデナーでクリスマスローズの仕入れを担当する、本家幸大(以下、チーフ)の買い付けの様子をご紹介します。
到着するやいなや、ハウスに籠もるチーフ。
花を傷つけないよう丁寧に、ひたすらじっくりと。
4棟のハウスをまわり、選りすぐりのクリスマスローズを選別をしていきます。
判別が難しい硬い蕾の状態でも買い付けていきます。
選別はクリスマスローズの世界に浸ってきたチーフの感覚ならでは。
最後は " 勘 "と話していました。
なかなか100%期待通りにはいかないけれど、それも面白いよう。
さて。
この色っぽい蕾は、いったいどんな花をつけてくれるのでしょうか。
ちなみに、フレックルキスだそうです。
大和園の2代目、佐藤尚史さん。
チーフとは10年来の関係で、お互い20代の頃からの付き合いなんです。
そんな2人の会話は、生産者とバイヤーというよりも、同じ研究室のラボメンバーのように気軽で軽快。
「これ面白くない?」「よくやったね」
フレックルの中に、スモーキーな青い色味が出たとはしゃぐ2人。
普段寡黙なチーフも饒舌に。
ひと株に2,3年の手間をかけ、運良く咲いたクリスマスローズのワクワクを共有できる関係。
そんな2人を邪魔しないよう遠巻きに撮影すること数時間…。
大和園いえば、
やはり、パステリッシュストレイン。
8年前に佐藤さんが開発された、品の良い"シングル"のオリジナル品種です。
現在、おそらく5代目。
パステについて、佐藤さんとチーフが同様に話す「シングルの良さを再確認する」という価値観があります。
元々の原種で、シングルがほとんどのクリスマスローズが、どうしてもセミダブルやダブルの華やかな花に注目、人気が集まってしまうもの。
育種家の中でも、シングルに力を入れる人は少ないのが現状です。
チーフ曰く「シングルはごまかしがきかない」
そうカテゴライズされる中、"飛び抜けたシングルを"と話す、育種家としての佐藤さんのお話しはまた後編でご紹介します。
(後編は2/26に更新いたします)